膣と肛門の正しい洗い方知っていますか?
2022.5.7
以前、他の記事にも書きましたが、『デリケートゾーンのケア』というと、何か特別なものを準備して、時間をかけなければならないように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、通常の生活ルーティンの中にも、デリケートゾーン(頭・バスト・VIO)をケアするチャンスはたくさんあります。
今日は、バスタイムに行うVIOまわりの洗い方やケアについてです。
アーユルヴェーダでは、目、鼻、口、耳、膣、肛門などの身体の穴をケアすることをとても大切にしています。特に日本の文化では、膣まわりの話題については、タブーのように扱われることが多いですし、家庭でも学校でも膣や肛門の正しい洗い方やケア方法を教えてくれるところはないのではないでしょうか。そのような背景から、大人になっても何が正解なのかがわからない方も多いのではないかと想像します。
VIOゾーンにニオイやかゆみなどを感じると、洗い方が不足しているからだとか、不潔にしているからではないかなと思うのは、少し危険な思い込みかもしれません。
元来、健康な膣には“自浄作用”があります。膣内で活動する主な常在菌は6種類と言われていて、その中でもデーデルライン桿菌は膣をpH4.0前後の酸性に保ちながら、病原細菌の増殖を防ぐ役割を果たしてくれているので、むしろ洗いすぎない方が良いとも考えます。
書籍内にも説明がありますが、優しく丁寧に洗うとよいのは、外陰部と肛門のシワ部分のみ。膣内を洗浄することで、自浄作用を低下させてしまったり、膣や肛門内の粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。最近では、デリケートゾーンケア用の洗浄剤(石鹸)なども市販されていますが、購入するまえに、成分やPH(ペーハー)をよく確認するようにしましょう。
ニオイが気になる、おりものが気になるという方は、食事や着用する下着を見直すことも大切です。
ひと昔前よりも動物性のたんぱく質を多くとるようになった日本人ですが、日本人(特に女性)の筋量や消化力や腸には、負担が多いことも分かっています。未消化物や不消化物のいわゆる「毒」と「冷え」が掛け合わさって、骨盤腔内の血流が悪くなることで、膣内の自浄作用が低下し、細菌が増えることでニオイやおりものを発生させていることもよくあります。
また、レースや化繊などの下着は、おしゃれでかわいいもの多いのですが、ムレたり肌を乾燥・黒ずみに導くことがあるので、普段使いの下着はコットンやシルクなどの天然素材にしましょう。いわゆる勝負下着とは、使い分けるようにするとよいかとおもいます。最もおすすめできないのは、吸収性ポリマーを使ったオリモノシートを毎日使うことです。臭いや汚れが気になる方からすると、手軽で、つい頼りたくなる気持ちもわからなくないのですが、VIOゾーン事情の悪循環を引き起こしてしまう可能性が大です。
生理周期などに関係なく常にかゆい、臭う、おりものが多いなどの場合は、一度、レディースクリニックに受診することをおすすめします。特に40代に突入すると、女性ホルモンの分泌量の低下が原因で、VIOゾーンも乾燥して弾力が低下、おりものの量が減ることで、細菌感染により臭いが発生することなどもあります。
膀胱炎や感染症などを繰り返す方は、食事と生活習慣を見直すとよいかとおもいます。
フェミセラピーをご利用されている方の多くが、「デリケートゾーンのケアをはじめてから、自信を取り戻せた」とおっしゃいます。最近では、デリケートゾーンの話題もずいぶんとオープンになってきましたが、話しにくいことなどもたくさんあり、だれに相談すればよいのかわからないことも多いですよね。女性のVIOゾーンの状態は、QOL(Quality of Life-生活の質)にも大きく関係しています。
いつも同じことの繰り返しになってしまうのですが、まずは状態を知る・観察することからはじまります。顔のお手入れをするように、VIOゾーンについてもしっかりその日の状態を把握するようにしてみてください。絶好のチャンスは、お風呂タイムです。単に洗うことに専念するのではなく、おりものの状態や臭いをチェックしたり、シワや潤い度をチェック。洗浄も大切ですが、アフターバスにデリケートゾーン専用のオイルなどで保湿もおこなうようにしてみてください。
新しくなにかに取り組んで習慣化することはなかなか難しくても、すでに習慣化していること(例えばお風呂タイム)に、新しい視点(観察)をもって簡単こと(例えばオイル塗布)を加えることくらいなら、今日からでもできると思います。
ちなみに、肛門が良い状態になると唇が魅力的になり、膣まわりが良い状態になるとおでこが輝きます。ぜひ観察してみてください。
膣まわりのお風呂での洗い方
膣まわりは膣内を除き優しく手で洗う。
肛門は特にシワの部分を優しく手で洗う。
神経質になりすぎない。自浄作用がていかしないように。
出典:神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」 主婦の友インフォス (54頁 膣まわりのお風呂での洗い方)
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ブログでは、なかなか書き進めることができませんので、書籍をぜひ購入して読み進めてみてくださいね。
このブログでは、当店のデリケートゾーンケア”フェミセラピー”の監修者であり、妊娠・出産・授乳・育児のみならず、女性の一生をサポートしてくれる助産師として活動を続けている神藤多喜子先生の著書「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」をベースに、より深いレベルで理解をしていただくための補足的説明や具体的な方法を解説しています。
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サロンドカノンの「フェミセラピー」では、もちろん「頭」と「バスト」と「VIO」の3部位を合わせて「デリケートゾーン」とし、施術を行っています。どのような施術が含まれているのかについては、ホームページをぜひチェックしてみてくださいね
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