年代・時間・季節にも存在するドーシャ
2022.4.12
インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、私たちの心と身体の基本となる生命エネルギーを“ドーシャ”とよび、それは、“ヴァータ(風)”と“ピッタ(火)”と“カパ(水)”の3要素から構成されていると考えます。言いかえると、私たちは、その3要素をもつ生命体なのです。3つのそれぞれの要素(風・火・水)には働きや性質があり、その配分率によりその人の「体質」となります。
というお話しを前回の記事で書きました。
この「ドーシャ」は、人だけでなく、物・時間・季節・年代など、私たちの生活のあらゆるものに存在しています。
人の年齢にもドーシャのサイクルがあり、例えば、0歳~30歳頃までは、「カパ(水)」の時代とされます。人それぞれもって生まれもって出てきたドーシャは基本となりますが、この時期は、その人のドーシャバランスの中で「カパ多め」の時代です。カパを表す形容詞の代表に「みずみずしさ」があります。基本のドーシャにより個人差はありますが、赤ちゃん~若い世代の人たちの肌の質は、みずみずしいですよね。そして、30歳~60歳頃までは、「ピッタ(火)」の時代とされ、エネルギーに溢れている時代です。60歳以降(女性の場合は、閉経以降)は、「ヴァータ(風)」の時代とされ、代謝が衰え、乾燥が強くなるなどが、身体的変化としてあらわれます。
そして、季節によってもドーシャが変わってきます。
出典:神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」(P42)主婦の友インフォス
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最も短いサイクルでのドーシャの変化は、1日の時間帯の中にあります。
午前6時から10時は、カパ。
午前10時から午後2時は、ピッタ。
午後2時から午後6時は、ヴァータ。
午後6時から午後10時は、カパ。
午後10時から午前2時は、ピッタ。
午前2時から午前6時は、カパ。
というサイクルになります。例えば、午前6時から10時までは、「詰まりやすい」という特徴をもつカパの時間なので、身体を動かしたり、血流やリンパの流れを促進し、排泄の時間とすることができれば、その日一日が快調であることでしょう。コロナ禍で、オンラインヨガやトレーニングなどが急成長しましたが、この時間帯に行うことで、後の作業や仕事へのよい影響もありそうですね。ただし、午後6時から10時までも同じカパの時間ではありますが、この時間に激しい運動をすることは、次のピッタの時間に影響を及ぼし、睡眠の質などを低下させるので、おススメできません。絹手袋「ガルシャナ」などで、血流を促し、一日の疲れ・老廃物を上手に流すケアがおすすめです。
ココがポイント♪
アーユルヴェーダは引き算の医学。ヴァータが強い時間帯や季節にはヴァータの要素を生活や食事から減らすことでバランスがとれますし、同じようにピッタやカパが強くなる時間や季節であれば、それぞれの要素を減らすようにするとバランスが取れます。
出典:神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」(P43)主婦の友インフォス
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年代、季節、時間におけるドーシャの関係性については、また違う機会で、もう少し深掘りできればと思います。
このように、その人が生まれ持って出てきた基本のドーシャに加え、年代、季節、時間によっても、ドーシャバランスが違ってきますので、必要な食事法、運動、生活法、ケアなども変わります。わかりやすくするために少しシンプルに言うと、ヴァータ体質の人は、ヴァータの年代、ヴァータの季節、ヴァータの時間帯に、最もヴァータが亢進しやすくなるということになります。こういう時はヴァータの質を鎮めるために、ヴァータの質を強める物・事を避け、温と油を加えるような食事やケアが必要になります。エステやサロンなどでマッサージやケアを受ける場合も、セラピストに季節や年代に合わせた施術、オイル選びをしてもらうことが大切です。
この理論が理解できれば、数学の方程式を解くように、自分に不調があらわれた時、どのようなケアをすればよいのかがわかるという仕組みです。
まずは、自分の体質を知るところからはじめるとよいとおもいます。それについては、こちらの記事で書きましたので、もしよろしければチェックしてみてくださいね。
体質診断で不調の傾向を知る:
https://femi-therapy.com/topics/143/
ブログでは、なかなか書き進めることができませんので、書籍をぜひ購入して読み進めてみてくださいね。
このブログでは、当店のデリケートゾーンケア”フェミセラピー”の監修者であり、妊娠・出産・授乳・育児のみならず、女性の一生をサポートしてくれる助産師として活動を続けている神藤多喜子先生の著書「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」をベースに、より深いレベルで理解をしていただくための補足的説明や具体的な方法を解説しています。
神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」 主婦の友インフォス
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サロンドカノンの「フェミセラピー」では、もちろん「頭」と「バスト」と「VIO」の3部位を合わせて「デリケートゾーン」とし、施術を行っています。どのような施術が含まれているのかについては、ホームページをぜひチェックしてみてくださいね
今すぐホームページで詳細を見る ⇒ https://femi-therapy.com/#details/
サロン情報
「自分のからだを知る」ことの大切さ
2022.4.7
もし、「あなたは、自分のからだのことをどれくらい知っていますか?」と尋ねられたら、どのように答えますか?「自分のからだを知る」とは、そもそもどういう意味でしょう?今日は、そのあたりについて、少しお話ししたいと思います。
説明ばかり!もっと具体的なデリケートゾーンのセルフケア方法を早く教えてほしいとはやる気持ちもあると思いますが、もう少しだけお付き合いください。よりご自分にあったやり方で、楽しみながらムリなく続けることができる、前置きになることと思います。
例えば生理について、あなたはどれくらい知っていますか?生理痛やPMSがあったりすることが当たり前、生理不順や出血が異常に多い方たちの場合は、お出かけや旅行などの予定も立てられない!など、とても煩わしいものに思っている方に、私も多く出会ってきました。マスメディアの影響もあり、「痛くなる前に対策を!」と、鎮痛剤の”気軽な服用”をすすめていたりもして、びっくりしてしまいます。
サロンをはじめてご利用していただく際に行うカウンセリングでよく耳にするのが、「私はもともと頭痛もちで、、、」とか「私の便秘は遺伝でして、、、」などと言って、その不調があって当然、仕方ない、あきらめるしかないなどと思い込んでいる方もよくいらっしゃいます。揚げ足取りになるつもりはないのですが、「もともと」(=生まれつき)頭痛もちということは、ありえないでしょう。
もう10年くらい前の話です。
閉経間近のお客様が、
「私は、14歳で初潮を迎えて以来、この年(当時49歳)になるまで、毎月、重度の生理痛に悩まされ、通常量では効かないのでより多くの鎮痛剤を服用していました。毎月です。それなのに、このケア(マンモリラクゼーション※)を、たった1か月(週に1度を4回)通っただけで、今回の生理は全く痛みがなく、いつもよりキレイな血が出て、するっと終わってしまいました。普通なら喜ぶべきでしょうが、私は悲しかった。なぜって、私は30年以上もの間、苦しんだ。あの苦しみは何だったのか。時間を返してほしい。あの苦しみがなければ、私は、もっと楽しい事もできたし、幸せだったと思う。女性であることを憎まずにすんだのに。」
と。
※マンモリラクゼーションは、「フェミセラピー」に含まれる手技の一つです。
ココがポイント♪
なぜ毎月生理が来るのかをきちんと理解していれば、生理は決して煩わしいものではなく、愛おしいものに感じられるはずです。
出典:神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」(P16)主婦の友インフォス
私たちのからだは、寝ている間も休むことなく働き続け、可能な限り通常運転をめざしてくれます(恒常性維持機能)。暴飲暴食、ストレス、寝不足などが続いても、“多少の犠牲”を払いながらでもどうにか生理を迎えることができているのです。その“多少の犠牲”が、頭痛だったり生理痛だったりするのですね。身体からすると「どうぞ主様、わたしの叫びに耳を傾けてください」と言ったところでしょうか。
インターネットやSNSの驚異的な進化により、他人の様子に目が行きがちですが、自分のカラダやココロの変化や変調を見逃してしまっていることがよくあります。他人と自分ではなく、自分の心身と向き合い、「知ること」がとても大切です。昨日と今日の違い、先月の生理と今月の生理の違い、去年と今年の精神的側面の違いなど、様々なところに五感を研ぎ澄まして感じてみるとよいです。
この書籍内で紹介されているデリケートゾーンケアの方法は、体質・年齢・季節によってもことなります。自分の変化に気づいておくことで、今日は、このケアをした方がいいなとか、今日はこれを少し多めにとりいれようなどといったことができるようになります。
書籍内の第1章は、自分の「体質」チェックからはじまります。自分の体質を知らずして、違う体質の「憧れの人」のやり方を真似ても、よい結果には結びつきません。
そしてもう一つ大切なのが、「女性のリズム」。月のサイクルもそうですし、年齢的な要素もそれに入ります。
「体質」のこと、そして「女性のリズム」のこと。
自分がどこにいるのかをマッピングできたなら、不調を一つ一つ取りのぞいていけることと思います。
ブログでは、なかなか書き進めることができませんので、書籍をぜひ購入して読み進めてみてくださいね。
このブログでは、当店のデリケートゾーンケア”フェミセラピー”の監修者であり、妊娠・出産・授乳・育児のみならず、女性の一生をサポートしてくれる助産師として活動を続けている神藤多喜子先生の著書「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」をベースに、より深いレベルで理解をしていただくための補足的説明や具体的な方法を解説しています。
神藤多喜子著 「女性の不調をなくす デリケートゾーンケアの教科書」 主婦の友インフォス
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サロンドカノンの「フェミセラピー」では、もちろん「頭」と「バスト」と「VIO」の3部位を合わせて「デリケートゾーン」とし、施術を行っています。どのような施術が含まれているのかについては、ホームページをぜひチェックしてみてくださいね
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